PICマイコンにおける高級言語(C、BASIC)について

 PICマイコンのプログラミングは、本来アセンブラを用いるようにできていますが、使い勝手や
効率の面 から、C言語やBASIC言語が開発されています。
 具体的には、「CCS社のCコンパイラー」、「PICBASIC Pro」がよく知られています。一番基本的
なものでも、いずれも2万4,5千円はします。C言語の方は他にもいくつか商品化されていて、
探せば無償で手に入れられるものも見つかります。

 これらの高級言語は、便利に使える「道具」(関数という)が用意されていて、アセンブラでは
何十行にも及ぶようなことが、ほんの数行で済んでしまうということが多いです。たとえば、LCD
(液晶表示器)に文字を表示するのに、アセンブラの場合は、LCDを使える状態にするための初期
設定や、表示のためのコード(プログラム)を長々と書かなければなりませんが、先の高級言語では、
用意されている関数を用いて、直ちに表示が可能になります。

 ただし、初心者のユーザーにはこの便利さが難点でもあります。何かというと、「関数」がいったい
何をしているのか、その中身が見えないのです。従って、思うようにいかない場合や、手を加えたい
などといった場合に手が出せないのです。その点、アセンブラはコードのすべてが表示されるので、
ある時点で理解できなくても、いつかは・・・という期待が持てます。そして、理解が進めば、手直し
や、他への応用なども可能になります。

 将来、(PICに限らず)マイコン関係の技術者を目指す人や、もっと高機能のPIC(24F、30F等)を
活用したいという人は、いずれはC言語に取り組む必要があります。

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